POEMS DE TEX.

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晴れた日と弾丸 2006年09月21日(Thu)
今日は天気がよかったね。秋晴れでしたね。うーん気持ちいいなあ

いやあ季節はめぐるよね、春夏秋冬。
うん。季節は巡ってる。
そして日々暮らしの中で、新しい季節がやってきた!って実感する日ってない?!
春には土筆の風が吹く日に
夏の夕暮れに聞いたインドラと花火師の怒鳴り声
冬には決定的に白い雪が降る日のように
季節の到来を印象付ける、ある一日ってやってくるよ。うん、やってくる。

今日が、俺にとって秋を思い出させ、秋を信じる事ができる日だったよ。
夏に溶けて散らばった入道雲が、チリジリになって青空に浮かび、木々の木漏れ日は彩度を増す代わりに、枝葉は地中に目を向けはじめた
日差しは暑いけれど、日陰はもう、後戻りをしようとはしていない。
俺は自分の影に縛られながら
冬の到来を恐れたんだ
子供達は足早に家に帰り
西日は俺を貫いた

あの娘はなにをしてるだろう
息を殺して弾丸を放った
あの娘とあの娘の温度に向けて

だが俺はセンチメンタルになることはなかった
放たれた弾丸はすでに過去なのだと俺は知っている。狙われた獲物にとってその弾丸は未来だ
幸運か、それとも死か。
ゲキテツが弾けた瞬間、俺は弾丸の軌道など気にしない。獲物の動きを追うだけだ。放たれた弾丸がすでに過去だと知っている者に、感傷などありはしない



「だが俺はセンチメンタルになることはなかった」ってとこから最後の、「感傷などありはしない」まで完全にテキサス、人の文を転載したぜ。完全にパクリだがなんの問題もないし
スゲーかっこいい文だよな!
それはそうと秋晴れ、気持ちいいね


文化村にて 2006年09月21日(Thu)
モディリアーニの絵が欲しいから買いに行ったんだけど買えないということで、しょーがねえっつーんで、トゥないだ、ピカソとモディリアーニの時代展っつー展覧会に行き見るだけで勘弁してやることにした
そしたら年代的には戦前、戦中、戦後数年まであたりの抽象的な絵がたくさんあってブラックとかキュビッてる人達の絵だとか、タイトル通りピカソとかモディリアーニ、それにジョアン・ミロ、パウル・クレー、ベルナール・ビュッフェ、フェルナン・レジェ、あとなんだ、あといろんな人の絵がたくさん、いちまいだけモーリス・ユトリロ、いちまいだけカンデンスキーとかあって楽しかったぜ

なかでもウケたのはミロの絵だけど、ありゃあ完全に見てる奴を笑わそうとしてるね
だからテキサスは笑ったぜ
日本の美術館は静かすぎるぜ。生粋のイタリア帰りのテキサスが言うんだから間違いないぜ。みんなまじまじとさも深刻そうにミロの絵から霊感を感じようとでもするように真顔で見てたけど、あの2枚の絵に関してはそんなもんないぜ。ありゃあギャグだ。ユーモァだ。だって面白い顔描いてあってウケるぜフフフー!

あとポーシャンの人物画も完全にウケ狙いだったな
ビュッフェの絵はイカすな。バチカン博物館にもビュッフェの絵があってびっくりしたが、あの時代にロックがあったらビュッフェは絵じゃなくてバンドをやってただろうな
そーゆう人はたくさんいるだろうな

特にきんだいの画家は絵で青春を爆発させて心身を焼き焦がしてんだから、シュクシュクと眺めて、この絵のココがアレだからコレがコーなんのかとかっつってわかったフリしても絵なんか面白くないぜ
テキサスは、できることならギターをもってジャカジャカやりながら絵を見たいぜ!



キラー・コピー 2006年09月18日(Mon)
奇才、上島竜平擁するダチョウ倶楽部の「聞いてないよ〜」とか「殺す気か!」っつーのおもしろいな。それはそうとテキサスの道は太陽ロード、空には一点の曇りもないぜ。太陽サンサンまるでモンブランに乗っかってる栗みたいにテッカテカに光ってるぜ。そんなテキサス・ザ・バンド・メン2006今年の最大の目標に掲げていることがある。テキサスはそれをずっと追い掛けていた。努力もしていたと思う。が、9月も中盤を過ぎたのになかなか形にならないぜ。イライラするぜ。その目標っつーのはテキサスにおけるキャッチーなキャッチ・コピーを開発することだぜ
テキサスといえばコレ、コレといえばテキサスみたいな、そのコピーだけでテキサスのかっこよさ三割増しみたいなキャッチ・コピー、いやキラー・コピーの開発完成を最大の目標としていた
キン肉マンでゆーところの「への突っ張りはいらんですよ」
ターミネーターでゆーところの「アイルビーバック」
小泉首相でゆーところの「適切に判断致します」もしくは「痛みに耐えてよく頑張った、感動した!」
身近なとこでいったらロックバンド、ムスタングジャークス高森サトルさんの、ロック、ゴキゲン、ワオワオ!

とかな。コノあたりの代名詞的なイカしたセリフがほしい。つーか一応やっぱしテキサスもロックバンドをやってるもんでBBSとかの文の終わりに「…ライブ告知Thanks!行くか行かないか、適切に判断致します」とか「明日はライブだぜ、ライブハウスに小池栄子」とかじゃ様にならねえから、ロック、ゴキゲン、ワオワオみたいなのがいい。つーかロック、ゴキゲン、ワオワオがいい。つーかロック、ゴキゲン、ワオワオって俺けっこう使ってる。ライブでも連呼したこともあるし、個人にメールする時とかフツーに使ってるぜ
でも、言うまでもなくロック、ゴキゲン、ワオワオはあくまでも高森さんのパーソナリティに属するものなので、テキサスもなにか欲しいなと思ってるんだパーソナル的なものをな。キラー的ななにかしら的なやつをな

でもテキサス思い浮かばないぜ
ぜんぜん考えらんねえぜ
考えれば考えるほどロック、ゴキゲン、ワオワオの素晴らしさが際立つばかりだぜ
だってロックっつってゴキゲンときてワオワオだぜ!文章のリズム感の良さだけでなく深み、華やかさ、そして抜群のキレ、こりゃいい、こりゃいいぜ!

でもテキサス、オリジナル考えらんねえ、思いつかねえ
おれギブ・アップ!
だからみんなで考えて。だからみんなで考えて。そしてテキサスに教えて

このままじゃ、いい年末迎えらんねえよ
まあ、だけど、まあ、今日のところは
ロック、ゴキゲン、ワオワオ!


410050639あたり 2006年09月17日(Sun)
一組の男女が荒野を歩いている
男は30代後半くらいに見える。女はおそらく10代後半だろうか。二人の目的地は無い。どこから来たのかだってわからない。

………なあ、最初俺はお前が目に入らなかったんだ。俺があそこに出現して、そうだ、俺はあの日確かに仕事を終えて山小屋にもどりエロ本を見ながらとりあえずコーヒーを啜ってたんだ。あ、俺は今、なんの感動もなく無機質にエロ本を眺めて、なにか義務的にコーヒーを啜ってるなって思ったら、次の瞬間にはあそこにいた。俺はあの列に出現した。お前はまだ背丈がこんなにちいちゃかったからな。パッと現れた俺の眼前には黒い塊が飛び込んできた。それはウーチェンの後頭部だったよ。次に俺はなにかに躓いた。お前に躓いたわけだ。俺はわけもわからずすっころんでもがいてた

「そう、トーマスはいきなり、唐突にわたしに背中から覆いかぶさってきた。わたしは驚いたのとあなたが乗っかったのと地面に打ち付けられた痛みで泣いたの。」

………そうだ、お前は泣いていた。俺はただただ動揺していた。エロ本の中で裸で四つん這いになってる女の姿がまだ視界の中に残ってたし、口ん中の安っぽいコーヒーの安っぽい香が鼻の奥にまだ残ってたからな。だけど耳に入ってくるのは子供の泣き声、クレア、お前の泣き声だ。ここはどこだ!ここはどこだ!俺は叫んだ。目の端にいた裸の女は、四つん這いのまますぐにどっかに行っちまいやがった。ジョン・ウーチェンは振り向いて俺に叫んだ

「だまれ!だまれ!喚くのをやめろ!だまれ!お前が泣こうが叫ぼうが、お前はもう逃れられない。お前はここにいるんだ。お前はここにいる、まずそれを認めろ!だがな、俺にここがどこか聞いても俺はわからないぜ。ここはどこかなんて、誰がわかるのか?誰がきちんとした答を知っている?例えば太陽が現れて月が昇り、月が沈んでまた月が現れても、俺達はここにいるだろう。俺達が余分に月あかりに照らされるだけだ。いいか、お前はここにいるし、俺はここにいる!俺は410050637番だ。自分の右手に握っている札を見てみろ、おまえは410050639番のはずだ。そしてこれを見ろ、俺のこの指の先を見ろ、見ろ!どれだけの人間がこの列に並んでると思う?一列に並んでるこの人間の果てが見えるか?俺の前にはおそらく410050636人の人間が並んでいるんだろう、この番号を信じればな。お前の後を見てみろ、列の終わりが見えるか、見えないだろう、どれだけの人間がここに列を作ってるかなんて関係ない。俺達はここにいるのだ。ここがどこかなんて関係ない、ただ、俺達はここにいるんだ。それを認めろ!」

………俺はすぐに認めた。俺はここの住人となった。のろのろと進むこの列の先になにがあるかなんて関係ないと思うことにした。実際に関係のないことなんだ。俺は右手の札を見た。ウーチェンの言う通り「410050639」と書いてあった。俺の後には黒人の爺さんがいた。しゃべりかけたが言葉が通じなかった。笑いかけると爺さんも笑った。爺さんの後のアメリカの白人ははじめから笑っていた。410060640番の黒人の爺さん、名前をベベエニというらしいと、アメリカの白人、ジョナサンに教えてもらった。ジョナサンは41006041番だ。ジョナサンの後ろの女はベールを頭からスッポリと冠り目だけをギラつかせたパキスタンの女だった。やはり言葉は通じなかった。俺は女にも笑いかけたが女がどんな顔したか正確にはわからなかったがやはり笑っていたと思う。その後、410050643番は髭もじゃの東洋人だった。コリアンかと思ったらジャパニーズだった。名をタダユキといった。タダユキには右腕がなかった。理由は最後まで聞かなかったがタダユキを見たその瞬間、びっしりと地球にへばり付いている60億の人間ひとりひとり、一秒間ずつ出会っていったとしても俺は死ぬまでに全人類の顔を見ることができないのだと理解した。クレア、わかるか、俺ははじめてそこで絶望したんだ。なぜかはわからないが。俺は絶望しその場にへたれこんだ。なぜだ、クレア、なぜあの時俺は絶望した?


クレアはトーマスをすこし見つめただけで返事をしない。またすぐに前方を見つめ無言で歩いている。トーマスも話すのをやめた。ふたりは今、無人の荒野をふたりだけで歩いている。ただ黙々と歩いている。その姿を説明できる人間はみあたらなかったし、ましてやふたりに聞いたってわかることではないだろう。ふたりは荒野を歩いている。太陽は未だに輝いている。ただそれだけだ。


なんか勘違いしてねえか。あいつらは戦闘者なんだぜ 2006年09月13日(Wed)
昨日テレビ見てたら、航空自衛隊の戦闘機パイロットのドキュメンタリーがやってたぜ
あ、オイおーい、誰でもなれるってわけじゃねえんだぜ戦闘機乗りってのは!ハッ!
誰でもなれるってわけじゃねえんだよ!

それはもう、航空自衛隊に入るのだってタイヘンなのに、そっからなんかもう空を飛ぶ部隊に入るのだってまたタイヘンだしさらに戦闘機パイロットの候補にあがるのだって、アレだ、とってもタイヘンなんだぜ。ようやく候補生になった空バカ達はここでも容赦なくふるいにかけられ、ようやく生き残ったごく一部の人が戦闘機パイロットの証、ウイングバッチを、えーと、えー、上着のどっかしらにくっつけんだよ。たぶん上着の上のほうにバッチをくっつけんだよ。そりゃあもう戦闘機乗りっつーのはエリートの中のエリートだぜ。知力体力判断力その他ありとあらゆる能力がトンコビってるヤツしかなれねえんだよ。ひとりの自衛官(空バカ)を戦闘機パイロットにすんのには何年もの訓練を施して600000000円も注ぎ込むらしいぜ!600000000だぜ!600000000っつったらオメー、オメーらみてーなウスラとんかちが2生、働き倒してもおっつかねーのが600000000円だから、だから600000000捻り出すのに役立たずのしがないオマエラのためを思ってオマエラひとりひとりから毎年ちょっとづつ徴収して金を合わせて600000000作ってんだぜ。600000000どんなもんかわかんねえみたいだな。600000000っつったらオメー、タイヘンだぞ600000000人の人達がまず、お前の前に列を作るだろ。1番から600000000番までの番号札持って。その600000000人は、なんかこう、ゼッテーに列から離れないとしてよ。そんで先頭の人からひとり一秒の間に一円づつくれるとすんだろ入れ代わり立ち代わり。オメーは一秒毎に一円絶え間無く手に入るとすんだろ黙ってても。黙ってんのは悪いから目礼ぐらいしとけっつーの。そしたらオメー、600000000円たまるのに600000000秒だよ。600000000秒っつったらオメー19年と9日と10時間40分経つんだぞ。たいへんなもんだよ600000000ってこれは。だからしっかり自覚もてよ600000000円かかるってことがどんなことか。大丈夫、バッチリ任せとけ。俺知ってんだ戦闘機のパイロットが女に馬鹿みたいにモテること。でも大丈夫。俺はオメーらから600000000投資されてる自覚は充分もってるつもりだぜ。ハハハ!だいたいからしてわかってないみてえだな!女のケツなんか追い掛けてる暇あったら、青空に浮かぶ雲の切れ端、追い掛けちまうのが俺達空バカの性分なんだぜ


蓋をあけてみたら599999998円だった
2円足りない。
番号札410050639番のノルウェーからきた樵のトーマス・ネッカチーフと番号札410050638番のモナコ公国出身、職業不定のクレア・ホアホンソは今を去ること約8年前にこの地平線の彼方まで続く大行列から脱出した。
手に手を取り合いながら