POEMS DE TEX.

ザ・トランペッターズのライブの後、アコーデオンとギター担当ツトーン・ワタベイは自らのパフォーマンスに悔恨を残していたようで、なんだか悔しがっていたぜ
なんで悔しがってんのとテキサスが問いかけたところ
「いやあ、おれ、自由にできなかった。自由ってなんだろう」
と深刻そうに言ってたぜ
「…いやあ、うーん、このこと話のは最低2時間かかるよ俺！」って言うからテキサスは、ああそれじゃあとりあえずまた今度…と答えたんだが、

自由。

「自由」っつーのはまったくもってなんとも難しいハナシだぜ
誰しもしばしば考えるだろう
自由っていったいなんだって

そのツトーンの言う「自由っていったいなんだろう」の自由とは、テキサス察するに基本的人権のひとつでツトーン・ワタベイも生まれもって有する自由権のことで、その自由の権利を持つツトーンが何を悩んでいるかと言えば、わがくにの根本規範、日本国憲法に於ける第21条の「表現の自由」っつー法の下でガッチリ表現の自由を保証されるべき日本国籍を所持するツトーンこと渡部の表現、つまり「渡部表現」を存分に遺憾無く発揮するにあたっての、渡部本人の個人的苦悩だと思うが、えーっと、それにしても自由ってのは難しいよな。

でも今日のポエテクじゃツトーンの自由に対する苦悩はひとまず脇に置いておこうと思ってるぜ

じゃあなに書くかっつーとだなあ、
コンチクショウ！だいたいテキサスは憤ってんだ！
最近の風潮をみるとなんだかみんな、大勢の人が、たくさんの人々が、いやもうホントに当たり前みたく、まるで空気のように、あるいは上から下へと当然のように流れる水のように、東から昇る太陽を見るが如く、己の基本的人権ってもんを尊重しまくってないか？
「自分達は自由なんだっ」
「自由を奪うなっ」
てさ。ただ言ってるだけ。
自由っていったいなんなんだ？
人は生まれながらに自由なのか？

…憲法は言う。
人間は生まれながらにして基本的人権を有しててみながみな、等しく平等だよと。

そしたらあんた達はテキサスに反論するだろうよ
テキサス、やっぱ憲法に書かれてんだから、俺達は基本的人権ってもんを生まれながら持っててそれを堂々と行使してなにが悪いんだってさ！

ああそれはそうだ
最高法規ケンポーに書かれてるから、テキサスだって誰だって基本的人権、自由権ってもんを持ってんだ

だが、みんな、テキサスは聞くが俺達はホントに平等なのか？
憲法に書かれてるからそれが正しくそして事実なのか？どうだ？答やがれ！

日本国民は生まれながらにしてみながみな平等か？

答は当たり前のことだぜ簡単だ
誰が答えても答は一緒なんじゃないのか

そうだぜ、人間は誰しも平等じゃない。

憲法はあくまでも理念だかんな。
実際俺達が生きる娑婆の姿を写してるってもんじゃないんだよ憲法は。

俺達は、日本人は、世界人は、まったく全然平等じゃねえ、世界の人たちは、それぞれが住む国の法の下で、法に縛られ自由とかを享受したり、自由を剥奪されたりしてるにすぎない

「…生まれながらにその権利を有する」
と憲法には書いてあるが、それは文章の上だけの話しだぜ
実際は違う。自由とか人権とかってのは、空気や水や太陽とか当たり前に存在するような自然なもんじゃない

法は、人間が作ったものだ
だからなのかなんなのか知んねえが、法ってのはなんかあやふやなもんだよ。
憲法にしたって文の解釈の違いで自衛隊を海外に出したり引っ込めたりすることができんだよ

これがあいまいでなくてなんなのか。
このあいまいな権利をまるで空気のような感じで完璧に自分の物であるかのように認識してる人達ってなんなのか。

と、ここまでテキサスは書いてきたが、しかしながらこっからは法律っつーのはスゲー強力なんだぜってことを言いたい。
これは多分、矛盾するようなハナシじゃない

キリスト教なんかは神の御名に於いてみな平等とうたうが、日本に住む俺達は、この国というものは世俗主義の民主主義体制で運営されてんだってことを受け入れ認識するべきだ。好きだろうが好きじゃなかろうが。

そんで民主主義を支えるのは基本的人権の尊重で平等主義だ。あいまいだろうがあいまいじゃなかろうが。
基本的人権が認められなければ表現の自由なんかあったもんじゃない。

言いかえれば、自由なんてもんは、法がなければあったもんじゃねえんだよ

なぜ、法があるのかっつったら、昔いろんな人が、やっぱこうしたほうがいいんじゃね？あ、いや、このほうが良くね？っつっていろいろ考えたり頑張ったりしてこしらえたからだぜ。
表現の自由ひとつとっても表現すんの不自由に感じてた人達が、自由に表現できるように頑張ったからだ。

膨大な数の人類が、その、「自由」なり「人権」など理念や概念だけだったもんを現実の生活における柱とするために頑張って法を作った

デモクラシーっつってな！
そーゆう頑張った人たちが昔、たくさんいたから俺達はバンドとか「自由に」ワオワオできるんだ。
そして自由とは、万人が戴き、平等になるための「法」があってこその自由なんだぜ。
すくなくとも、今の俺達が置かれてる状況ってのはそーゆうもんだ。

何回も言うが、法がなければ自由は存在しない。
あなた自由にしていいよ、って法だよ。
全員の自由を守るなら法を作るしかない。
だけど法は万能じゃねえし、ましてや空気みたいな当たり前のもんじゃない。

あ、「自由なんてもんは、法がなければあったもんじゃねえんだよ」
って言ったが、ホントの超マジもんの自由っつーのを求めるんだったら、たぶん、世界の全員を殺すか、もしくはなんとかして完全に人類を掌握して支配(もちろん宇宙人も含む)すれば己の身体的自由を全うできると思うが、それは不可能だから、もうちょい規模が小さくていいのなら自国の政府を転覆したり、どっかの外国が軍隊を差し向けて日本に攻めてくんのを願ったりすりゃいい。
とにかく要点は法律を守る為に最前線にいるケーサツとか治安を守る機能が潰れれば、ホントの自由を目指すあんたの鎖は解かれるんだ。簡単なハナシだぜ！
誰からも罰せられないんだからもう赤信号とか無視しほうだいだぜ。
もうフリーダムをやりまくってやりまくってやりまくればいい

でも、なんとなくそーゆう世界はちょっと自分には厳しいなあとか、そーゆうなんかホントに大勢が赤信号とか渡りながら殺し合いとかしちゃってるようなマジ、カオスな世の中で演奏しなきゃいけない、とかになっちまうんなら、普通に滞りなく電力とか安定して供給されてるようなライブハウスで演奏したいなあと思う人は、テキサスとかはそうなんだけど、そーゆう人は法規ってもんをよく捉えていたほうがいいぜ

おいわかってんのかバンドマン！
聞いてんのかコンチクショウ

テキサスは法律を礼賛したり崇めたりしてんじゃねえんだよ、つーか法律なんか知らねーし。
だがナニカの法が変われば、テキサスはテキサスの「自由」の形が変わるのを知っている
いいか、たったひとつ、法が変わっただけで俺達の生き方はゴロリとかわるんだ
法っつーのはスゲー強いんだよ。

ちょっと前に「PSE法」ってのが失効されたが施行されそうになっただろう？
あれだってそのまま施行されてたら俺達は今までフツーに買ってた中古電化製品を(ギターとかアンプとかオーディオとかも)「自由」に手に入れることは出来なくなってたんだぜ？
フツーに、当たり前に、自由だと思ってることが、法律がいっこできあがるだけで、自由じゃなくなるんだ。
今まで罪とされなかったもんが、罪となり、バツを受けることになっちまうんだ。

江戸時代では「仇討ち」は法的に許可されて無罪だったが、明治以降はフツーに殺人罪になった。
でもコレは俺達のフツー。
江戸時代のフツーは仇討ちして人を殺しても裁かれないっつーのがフツーなんだ

わかったかこの野郎！

法っつーのはスゲー強いんだよ
そして法っつーのは一回出来上がったからって一定のカタチに留まってるわけじゃねえんだよ

おいバンドマン、おい表現者、おまえらは表現することを人生の最大のテーマにしてるんだろ？自由にやるためにさ！

だったら「俺達は自由だ」なんて
気安くのたまうもんじゃないぜ

俺達を守るのも
縛るのも、法律なんだ

「立川反戦ビラ配布事件」「葛飾政党ビラ配布事件」を知ってっか？！

「人権擁護法案」て悪法が俺達の生活ににじり寄ってんの知ってっか？！

あとついでに
「外国人参政権」とかヤバイの知ってか？！

あ、知ってますか？すいません、あ、知らない？だったら自分で調べろコノヤロウ！

他者のせいにするな！
法律は人間を守ったり攻撃したりするが法律を作るのは誰でもない自分なんだ
法律を作るのは自分なんだって気概をもってから俺は自由って言え！

いや、やっぱウソ！

そんな気概があればスゲーが、みんなのひとりひとりが自分の立ち位置でできることをやればいいと思います。
テキサスだってPSE法の時とかは署名しただけだし

しかし、だけれども、テキサスはテキサスが自由だなんて絶対に言えないぜ

自分の自由ってもんに責任をまだ持てないからだ

あ、フリーダムって言葉を「自由」て訳した人は福沢諭吉なんだってよ

なんでも自由って単語はそもそも仏教用語でその意味は「自に由る」おのずからに、よる、ってことらしいぜ

いい訳じゃね？
福沢さんすごくね？

要は憲法でもなんでも乗り越えてコレが出来るようになったら、テキサスは「おれは自由だ」と言おう

プレイボーイ・ナイトの前のスタジオで、テキサスはマティーニとツトーン・ワタベイに再確認してみた。まずはこう聞いた

「ドイツってトランペッターズらしくないよね？」

そしたらふたりは、あーそうだね、ドイツはなんか違うなっつーもんだからテキサスもそーだよね！そーだよね！っつって。

そして先日のポエテクでテキサスが列挙したヨーロッパ諸国とザ・トランペッターズの合致点と関連性をを三人で検討し精査した結果、驚くことに(やはりと言うべきか)俺達の意見は、一致していた

スペインに関してはテキサスは文中で「スペインは北部」と記したが、そのことをマティーニは知らないのに
「スペインは一部だな」
って言ったんだよ
このあたりも驚くべき一致であったのでテキサスは驚いた。そーだよね！そーだよね！っつってな。

まあそれでも若干のズレはあったな。
おそらくトランペットマティーニはヨーロッパのなかでも、おそらく東欧であるところのオーストリア、チェコ、あのあたりに重きを置いてるようなかんがあった

ただマティーニが
「オランダはやっぱ合わせやすいな」

って言った時は、合わせやすいって、なんだ？なにが？と思ったが、一方ではなるほどなあと思って特に何も言わなかったしワタベイも何も言わなかった。なんで言わないのかなあと思ったが、大中華の気宇につつまれていたテキサスにとっては、そのへんのズレだとかスキマだとかは、瑣事であります

そんな具合で、トランペッターズはプレイボーイ・ナイトに出演してきたんだ

セットリストを記そう

1.モーニング
普段、どんなに短くやったつもりでも15分くらいはいっちゃって、調子がいいと30分くらいはやれちゃってスタジオだと45分行っちゃうナンバー。今回のライブではたくさん曲をやりたかったのでなんとか10分ぐらいに、うまく、収めたいということに１番気を使ったぜ。
へっ、へんなとこに気を使わせやがって。

2.となり山のきのこ
最近のセットリストでは常連のナンバー。スタジオリハ中にワタベイが編み出した、ひとり多重コーラス・アタックを新たに取り入れたり、他にもちょこちょこいじったりして、今までのとなり山のきのこからより進化した、となり山の、進化したきのこに仕上がった

3.深海
ベースを弾きながらバスドラとハイハットを交互に打ち鳴らし、ワタベイの一流のチャカチャカが重なり、さらにマティーニのトランペット・メロディーが最後に乗っかった時は、僕、とても気持ち良かったのです

4.そうやってそう
新曲。3曲目の深海が終わって、腕時計を確認したら持ち時間30分のうちのもうすでに25分を経過していたので一曲、ないし時間的余裕があったらやろうと思ってた曲を入れれば二曲を削ってやったラスト・ナンバー
時計なんかライブやりながら見たことないし、ステージ上で初めて見たが、なんで時間なんか気にしたかって言えば、この新曲もまた長い曲であり終わりが見えない曲であり、高森さんにぶん殴られたくなかったからだ
マティーニのセンスが爆発してるいい曲だと思う

とにかく、テキサス個人としては前のバンドの時から出たかったプレイボーイナイトに出演できてよかったぜ
でもまさかザ・トランペッターズが呼ばれるとは思わなかったし、ましてやムスタング・ジャークスやバイオレッツやブルースリーとタイバンすることになるとは思わなかったし、ザ・トランペッターズを知ってるみんなもなんで？とか、え、どーしてですか？っつってテキサスもそーだよね！そーだよね！っつってな。
ムスタング・ジャークス高森さんはなにを考えてるんだって思ったぜ。

でもまあライブが始まればタイバンなんか関係ないしテキサスは自分がプレイボーイであることに専心するだけだぜ。
トランペッターズ・オリジナルの赤い布も終始プレイボーイナイトの旗の横に張られっぱなしでよかったよかった

呼んでくれたムスタング・ジャークスのみなさん、それに細かくリハに付き合ってくれた紅布のみなさんどうもありがとうございました

来てくれた人たちとにかくどうもありがとう感謝します

次回ザ・トランペッターズのライブは浅草クラウッド7月25日
またなんか大物、ロッキン・エノッキーさんとか出るみたいで楽しみだしとにかくよろしくね

ライブ告知、よろしくお願いします。

今日！

6/14（土）
新宿紅布

MUSTANG JERX PRESENTS
「プレイボーイ☆ナイト Vol.37」
open/start 18:00/18:30
adv/day \2000/\2300

出演
●MUSTANG JERX
●VIOLETS
●BLUE III（郡山）
●ポルポ（大阪）
●ザ・トランペッターズ

下から出演順で、ぼくらトランペッターズは一番目の夕方6時半から演奏します

今、テキサスは電車で移動中だが、へっ、この電車のやつらみんな、この俺がもはやプレイボーイだってこと知らないんだろうな

俺はもはや、プレイボーイだぜ

目の、白いとこがクッキリ綺麗な人に惹かれます

そういったわけで印象主義もブルーズも、俺達にはできない。或はラケロゥも。しかし逆パターンで黒人演歌歌手のザ・ジェロのケースもあるかんな。もしかしたら俺達だってラケロゥできるかもしんない

ただ演歌が音楽的に日本の心だとはテキサスあんまし思わないぜ

そんな中、ウィー・アー・ザ・トルァンペラーズァのライブがありますが俺達はヨーロピアン・テイストで自らを認じている
それもたぶん、テキサスが思うにヨーロッパの中でもより都会的で洗練された感じだと思う。が、いいと思う

トルァンペラーズァはヨーロッパのどのへんを取り入れてるかっつったらおそらくフランス、ベルギー、イタリアの華やかな諸都市、そして北部スペイン、ポルトガルはそのポルトガルたるエッセンスだけを少々いただければいい。あとはオーストリア、オランダ、んーポーランド。あ、スイス、ルクセンブルグとかはなんか違う気がするんだけど他のメンバーはどう思ってるかな？ドイツはテキサス的には明らかにトランペッターズにあわないと思うんだよね。イギリスもちがうな。もちろんノルウェー、とかフィンランドとかになっちゃうともう全然お門違いだぜ

イギリスは違うと言ったが、ウェールズはおしい気がすんなあ。スコットランドのほうがおしいか？でもケルトって響きには憧れがあるぜ

バイキングには全然憧れない

トルァンペラーズァにバイキングの要素はまったくない

あ、晴れてきやがった、今更だぜ
もう４時だぜ
今日はシマイだシマイ。

でも上に挙げたヨーロピアン・テイストだがトランペッターズのどのへんがヨーロピアンなの？って聞かれてもテキサスはよくわかんねえ

マティーニが「ヨーロッパみたいにやりたい」って言うからやってるだけだ。
そのあたりテキサスはよしわかったってなもんで無条件で受け入れるし、ヨーロッパみたいってなに？なんてヤボなことは聞かないぜ

そのあたりは古代中国の「侠」の精神に繋がるかもしれない
新メンバーのツトーン・ワタベイもそのあたりは聞いてこないぜ。なんで聞いてこないのかなとも思う。
かつてノーシー・デンゴールは聞いてきた。ヨーロッパ・テイストってなに？って。そんなのテキサスはおろかマティーニだってわかんねえよ。聞かれたって困るぜ

そーいったわけで「侠」を中心に据えた現メンバー俺達ウィー・アー・ザ・トルァンペラーズァはあさって新宿紅布、ムスタングジャークス・プレゼンツ・プレイボーイ・ナイト・ショウに出演します

俺達のバンドはヨーロッパ・テイストに覆われてわかりにくいだろうが中国テイストの「侠」でつながっている
しかもその侠はお客さんを含む他の他人までは届かない。

あくまでも俺達の侠は俺達までしか有効じゃない

そういった感じでライブやるんでよろしくお願いします

だがしかし、例えばテキサスが画布いっぱいに笑顔のジャッキー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンドを描きあげてもアメデオ・モディリアーニには遠く及ばないぜ

…あ、じゃあ今日は絵の話をするぜ

テキサスがフランスに立ち寄った時(その時俺は、確かにパリに立ち寄っていた！)、空港を出てすぐに、あ、これが印象派の描いた光りであり空気かと納得した

日本の画家でも印象派を目の当たりにしてモロ印象派ですみたいな作品残してる人もたくさんいるが、やっぱし日本の景色のどこを切り取ってもフランスのような光りだとか空気とは違うんじゃねえのか？しんないけど。

それはやっぱブルーズは黒人が生活する上で生身に基ずいた音楽であるのと同様であり、日本と外国じゃ服脱いだときの裸の魂の形が違うんだ
食い物もちがけりゃ排泄物も違うんだよ
簡単に言えば環境が違う。
土壌が違う。日本人がブルーズや印象派をやれるわけがない。

日本のエアは外国のエアとは違うもんで、日本の近現代画壇の大巨人みたいな横山大観や東山魁夷の絵ってのはやっぱ日本のエアっぽいぜ悔しいことに。
(だがしかし藤田嗣治とかはマジかっこいい！イカス！ナイス！)

だからこそ俺達がジャッキーをモティーフに描くことがあるならばなるべく日本、できれば関東、さらには東京、台東区あたりで描くほうがいい
いいというか、そのほうが絵はサマになるはずだぜ

駅のポスターで見たが今度カミーユ・コローを中心とした印象派の展覧会があるみたいだが、たとえばあんたと、そのカミーユとふたりで、ジャッキーをモティーフにして描き、どっちがいいもの出来るか勝負するとする。
上手いか下手かはもう別として、ジャッキーがサマになるように描くことだけに特化して描けば、あるいはカミーユに肩を並べることができるかもしれない。そのためには日本人であろうあんたが、台東区に住む魂＝ジャッキーを台東区で描くしかないぜ

つーか、あんたがカミーユ・コローと対抗するのならばジャッキーを台東区で描く以外に勝ち目はないぜ
カミーユは、ジャッキーをヨーロッパでもパリでもどこでもつれていってそこで描いてもらえばいい。
逆に言えばあんたがヨーロッパ人だとしてカミーユより力量が無いのならたぶんカミーユに勝てないぜ。

エア感というものは実在し必ず画布に現れるんだ
それを表現するには技術がなけりゃなんねえが、この際、技術いいからエア感だけで押し切っていこうぜ！エア感のことビート感って言ってもいいと思うぜ！

カミーユーはヨーロッパの人だ。
サイサン述べますがそこにあんたの勝機はある
こと、台東区に住む魂＝ジャッキーを素晴らしく描くアドバンテージはこちらが握っている。

なぜなら生身の人間の魂として、俺達のほうがコローよりジャッキーにより近しいからだあたりまえだ
そしてジャッキーの魂を表現するにあたっての大きな武器、エア感(ビート感)的にも俺達のほうにより強くシンクロニシティーがあるぜ！

さあ、あとはコローの上いくために、あんたはおもいのたけを、全力込めてジャッキーの笑顔をかきあげるだけだ！
やってやろうぜ！

…あ、ジャッキーをしらない？
もしくはジャッキーじゃあ思いを込められない？

そしたらジャッキーじゃなくてもいいんじゃないですか！？
誰か、強烈に思いを込められる人がいるならその人を描こうぜ！

いやもうこうなったらとにかく思いが込められてればいいんじゃないか！？
なにくそっ！もうアレだ！エアとかもいいんじゃないですか？

つもり、とにかく、とにかくコローに勝つために、あんたら、ロックするしかないってことだぜ！ロックしようぜ！ロックしようぜ？

そう、ロックしようぜ！

…後期印象派の人にスーラって人がいるじゃないですか、点描でもってこまかく点をたくさん描く人。
ジャッキーがパリとか行ってスーラのモデルになったらやっぱ点描で描かれるのかな？